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ダービー

数あるG1レースの中で格別な存在なのは、ダービーです。橋口調教師はダービーを勝ったら引退しても良いとマスコミに公言する程です。そんな橋口調教師にダービー制覇のチャンスが来たのは1996年のダービー。

ダンスインザダークとのコンビで挑みました。ダンスインザダークは1番人気に支持され鞍上は武豊騎手。今ではダービーを5勝もしている武豊騎手もこの時はまだ勝った事がありませんでした。直線ダンスインザダークが直線抜け出しをはかると橋口調教師は調教師席で大絶叫。

もう一部のファンと同じです。勝利を確信した所にオレンジの帽子の馬が一瞬にして差し切ってしまいました。フサイチコンコルドです。このフサイチコンコルドのダービー制覇には、驚かされました。キャリア僅か3戦目でダービー制覇史上初、藤田騎手がホースマンの夢ダービージョッキーの座に輝きました。

その橋口調教師は定年が近い今年、チャンスは今年と来年だけ。この状況で悲願のダービー制覇を成し遂げました。管理馬ワンアンドオンリーがついにダービーを制覇しました。3歳馬の頂点に立ったワンアンドオンリー。橋口調教師に漸く春がきました。数々の名馬を育ってきた敏腕トレーナ橋口調教師の仕事は全て完結したと言っても良いでしょう。

ダービーを勝っても勿論調教師を続ける訳ですが、ダービーと言うのは全ての競馬に関わる人の夢舞台。特に競馬関係者はホースマンの夢と表現される事が多いです。それだけダービーと言うレースは、格別です。

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