クロフネ

クロフネ

クロフネ(2001年5月6日、東京競馬場)
画像はWikipediaより

クロフネは種牡馬としても成功を納めていますが現役時代は芝とダートのG1を勝っています。NHKマイルCでは、超人気薄のグラスエイコウオーの逃げ切りが誰もが決まったと思った残り200Mクロフネは涼しい顔でエンジン全開になり逃げ粘るグラスエイコウオーをはかったかの如く、差し切りました。

クロフネのオーナーもディープインパクトのオーナー金子氏です。非常に馬運に恵まれています。ここまで引きが強いオーナーは他にはいません。

クロフネは変則2冠を狙いダービーに直行しましたが、府中巧者のジャングルポケットの5着と完敗しています。クロフネの運命を変えたのが、天皇賞・秋です。クロフネは外国産馬です。当時天皇賞秋には外国馬は2頭しか出走出来ず、クロフネは除外されました。すると同じ週の土曜日の武蔵野Sに登録し出走しました。この時点でのクロフネの力量はファンも関係者も半信半疑でした。

ゲートを出るとクロフネは後続馬を全く寄せ付けない完勝。1頭だけエンジンが違いました。勝ちタイム芝並みの1分33秒台ととてつもないパフォーマンスを見せつけました。

これでジャパンCダートは決まりと誰もが納得してしまう程のぶっちぎり方でした。まるで天皇賞除外の鬱憤を晴らすかのような走りでした。そして迎えたジャパンカップダートもクロフネには相手不足の一戦でした。

残り800Mからロングスパート。この外国からの強敵が参戦したレースでもクロフネは圧巻の走りで大楽勝。レコード大幅に更新。翌年の活躍が期待されましたが、故障をし。引退を余儀なくされました。

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