ハーツクライ

ハーツクライ

2005年12月25日中山競馬場
画像はWikipediaより

ハーツクライは典型的な追い込み馬でしたが、あるレースを境に先行脚質に変わります。そのあるレースとは2005年のジャパンカップで怒涛の追い込みを見せながら僅かハナ差及びませんでした。ジャパンカップは日本1賞金の高いレースで1着馬には2億5千万が与えられます。2着でもG1並の1億円あります。

このハナ差はあまりにも大きすぎました。勢いでは完全にハーツクライですが先に抜け出しいていたアルカセットの鞍上は世界的名手デットーリ。デットーリがゴール前デットーリマジックを使った事によりハーツクライは敗戦しました。

ハーツクライは有馬記念に進みますが、ここでとんでもない強敵が待っています。無敗の3冠馬ディープインパクトです。ディープインパクトの瞬発力はとてつもない物があり普通に追い込み勝負で勝てないと判断した陣営は奇襲戦法の先行策にでます。

レース当日ゲートが開くと追い込み馬の筈のハーツクライが先行。中山競馬場はどよめきました。かかったのか?と思った人も多かったと思います。ハーツクライは残り800Mからロングスパートを敢行しディープインパクトの末脚を封じこめる事に成功し、見事1着でゴールインしました。ディープインパクトは追い込むも2着。ディープインパクトが国内で負けた唯一のレースです。

この時ディープインパクトの鞍上武豊騎手は『今日は飛びませんでしたね・・・。いつものディープインパクトではなかった』と悔しさをあらわにしています。勝ったハーツクライはしてやったりです。

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